「デジカメ」は登録商標だった。

「デジカメ」は、三洋電機の登録商標だったということは、ご存知でしたでしょうか?

2019年3月27日まで商標「デジカメ」は設定登録されていましたが、更新しなかったために、今では商標「デジカメ」の商標権は消滅しています。

商標「デジカメ」の商標の登録情報は以下の通りです(クリックすると、新しいウィンドウが開きます)。

登録2122636

指定されていた商品は、以下のとおりです。

第7類 起動器,交流電動機及び直流電動機(陸上の乗物用の交流電動機及び直流電動機(その部品を除く。)を除く。),交流発電機,直流発電機,家庭用食器洗浄機,家庭用電気式ワックス磨き機,家庭用電気洗濯機,家庭用電気掃除機,電気ミキサー,電機ブラシ
第8類 電気かみそり及び電気バリカン
第9類 配電用又は制御用の機械器具,回転変流機,調相機,電池,電気磁気測定器,電線及びケーブル,電気アイロン,電気式ヘアカーラー,電気ブザー,電気通信機械器具,電子応用機械器具及びその部品,磁心,抵抗線,電極
第10類 家庭用電気マッサージ器
第11類 電球類及び照明用器具,家庭用電熱用品類
第12類 陸上の乗物用の交流電動機又は直流電動機(その部品を除く。)
第17類 電気絶縁材料
第21類 電気式歯ブラシ
なお、登録商標「デジカメ」は、指定商品として「デジタルカメラ」は指定されていませんが、その上位概念である「電気通信機械器具」が指定されています。

なぜ、商標「デジカメ」は商標登録されたのか?

なぜ、商標「デジタルカメラ」は商標登録されたのでしょうか?

普通名称のやその略称は、商標登録されません(商標法第3条第1項第1号)。

今では、「デジタルカメラ」のことを、「デジカメ」と略して言うことが多く、「デジカメ」は、「デジタルカメラ」の略称として広く使用されているといえます。

商標「デジカメ」の出願日は、1985年4月27日であり、登録査定の査定日は、1988年12月9日です。

登録査定の査定日である1988年12月9日には、デジタルカメラは発売されていませんでした。

市販化された最初のデジタルカメラは、カシオのQV-10で、1994年11月14日に発表され、1995年3月10日に発売されました。

つまり、商標「デジカメ」の査定日である1988年12月9日には、、「デジカメ」は、「デジタルカメラ」の略称として一般化してしていなかったといえます。

普通名称のやその略称は、商標登録されません(商標法第3条第1項第1号)が、その判断日は、査定・審決時です。

査定時に、普通名称やその略称となっていたら、登録されていなかったのですが、商標「デジカメ」の場合には、査定時に、「デジカメ」が「デジタルカメラ」の略称として一般化してしていなかったので登録されたのでした。

以前のコラムでも書きましたが、査定時に識別力の無い商標は登録されません。

商標「病みかわいい」が登録されなかった件について-識別力の無い商標(ここをクリックすると新しいウィンドウが開きます)

詳細は、上記コラムを読んでいただければ幸いなのですが、「病みかわいい」という言葉を発案した際には、「病んでいてかわいい」というジャンルを示す言葉として広く認識されていなかったのですが、発案から4年後に商標「病みかわいい」を出願し、査定時には、ジャンルを示す言葉として広く認識されていたため、識別力を有さない商標として拒絶されたのでした。

商標「デジカメ」も、出願が遅れ、査定時に「デジタルカメラ」の略称を示す言葉として一般化していたならば、拒絶されていたと考えます。

素敵な言葉を考えたならば、その言葉が普通名称やその略称、或いは、ジャンルを表す言葉として一般化する前に商標出願をすることをお勧めします。

商標「デジカメ」ですが、商標の公報を確認すると、まず、ユーシス株式会社が1985年4月27日に出願して商標権を取得した後に、1998年11月16日に三洋電機株式会社に譲渡されています。

三洋電機が、商標「デジカメ」に価値が有ると考えて、ユーシス株式会社から商標権を買い取ったのでしょうか?

その事情は分かりませんが、もし知っている方がいれば、教えてくださればありがたいです。

略称ぽい商標は価値が有る

上で説明したように、普通名称の略称は商標権を取得することはできませんが、略称ぽい商標は登録されています。

そして、略称ぽい商標は、それが何で有るか容易に理解できるので、価値が有る商標といえます。

略称ぽい商標の一例としては以下の商標が有ります

商標「セロテープ」(商標登録第546229号 商標権者:ニチバン株式会社 

商標「オイレス」(商標登録第0337626 商標権者:オイレス工業株式会社)

 

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